学校授業@東山高校(2018.3.13)

2018年3月13日に東山高校で学校授業プログラム「JIZOKU」を行いました。

わたしたちが生きている社会について知ること、そして社会課題を少しでも身近に感じてもらうことを目的として2時間の授業をさせていただきました。

オープニング

まず最初に、わたしたちアイセックがどのような活動をしていて、その理由や目指している社会についてお話をしました。主幹事業であるインターンシップについて、送り出しのプログラム「Health Aware」を一例として具体的な活動内容を説明しました。

ランキングゲーム

「病院」「きれいな水」「男女平等」「教育」「他国との外交、協力」

以上の5つの要素について、「なかったら困るランキング」を作成しました。

個人ワークとグループワークを行い、他の人との意見交換を通じて、なぜそれぞれが社会にとって大事なのかということについて深く考えてもらいました。

生徒さんは、普段考えない物事にあえてランキングをつけるという体験を通じて、楽しみながら活発に意見交換をしてくださっていました。

人によって全然違うランキングができていて、とても興味深かったです。

SDGsと社会課題

ここでは、現在、世界で広がりを見せている、社会課題解決を目的とするSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を紹介しました。

SDGsが扱う17の目標と169のターゲットはなぜ取り組まれるべきなのかということについて、ランキングゲームでも少し触れた、「#4 質の高い教育をみんなに」「#5 ジェンダー平等を実現しよう」「#6 安全な水とトイレを世界中に」をピックアップし、具体的な事例や数値を示しながらお話しました。

世界では13人に1人が読み書きできないこと、衛生状態が悪いために1日に800人以上の赤ちゃんが命を落としていること、教育の機会が女子にも広がっていながら学校での性暴力が未だに存在することなど、ショッキングな世界の現状を伝え、これらが取り組まれるべき社会課題であることをお話しました。

また、グローバル化などの影響で世界はどんどんつながってきているので、私たち1人の選択が、良くも悪くも社会課題に影響を及ぼしうるのだということを話しました。

「17個」というSDGsが取り組む社会課題の数の多さや、あまり深くは学んでこなかった社会課題の現実に驚く生徒さんが多かったようです。社会課題に興味を持てたという声も多数いただきました。

Challenge Social Issue

ここでは、実際に存在する企業が持つリソースを利用したらどのように社会課題に取り組むことができるかについて、社長さんになったつもりで考えてもらいました!

まず最初に、様々な社会課題の現状についての文章を配り、その文章から、先ほど学んだSDGsに対応するキーワードを抜き出しました。

そして、世界のあらゆる立場やリソースを使うことで、それらをどのように解決できるかということを個人で、そして班で考えました。

次に、実在する企業「パナソニック」「SARAYA」「味の素」と、それぞれがもつリソースや取り組みについて紹介しました。

そして、これを元に、上で考えた社会課題に対してどのような取り組みができるか考えました。社長さんになったつもりで、なにが出来るかについて真剣に考えました!

何でもできる立場から困っている人を助ける政策を打ち出すということを楽しんでくれていた生徒さんがいた一方で、なかなか効果的な策が打ち出せずに苦労した班もあったようです。

そして、班同士で出た案を発表しました。グループによって同じ企業を担当していても、全く違う案が出ていて興味深かったです!

最後に、実際に3社が行っている取り組みを紹介しました。わたしたちが寄付したり商品を買ったりすることで貢献できるような取り組みもありました。

日本国内の企業の取り組みを紹介することで、社会課題を身近に感じてもらうとともに、課題解決の方法の多様さにより深く触れてもらいました。

実際に生徒さんが発表してくれた案はどれも実現可能性が高く、ぜひ企業さんにも提案してほしいくらいでした!

まとめ

1日の振り返りを行い、今日感じたことを名刺カードに書いてもらいました。

I JIZOKU….に続く言葉は、今日生徒のみなさんが考えて、感じてくれたことをこれからも持続させていってほしいなという願いを込めています。

そして、最後に、「無関心が関心に変わることが何よりも大事な一歩」という言葉と共に今回の学校授業を終わらせていただきました。

今回授業を受けてくださった生徒のみなさん(そして今このページを読んでくださっている皆様!)が、これからSDGsという文字をどこかで見たら是非今日の授業を思い返して、そして立ち止まってその広告なり記事なりサイトなりを読んでみてほしいなと思います。こうした小さな意識や行動が世の中を変えていくと、私たちは信じています!

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