帝塚山学院高等学校(2018.10.22)

概要

帝塚山学院高等学校にて、株式会社ISA様(https://www.isa.co.jp/)が担当されている
海外研修の一環として学校授業プログラム「JIZOKU」を開催させていただきました。

今回の目的は
「自分でしっかり考え、意見を持ち、それを人に伝えられる能力を養う」
ということでした。

SDGsの学習

世界中の社会課題解決を目的とする
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を紹介しました。

SDGsが扱う17の目標と169のターゲットはなぜ取り組まれるべきなのか、
またなぜ現在世界で広がりを見せているのかについてお話をさせていただきました。

今回の授業では、「#5 ジェンダー平等を実現しよう」をピックアップしました。
エマワトソンさんが2014年に国連にてされたスピーチを引用しながら、
世界におけるジェンダーの問題について様々な観点を学習しました。
女性と男性が同等の権利を持っていないという問題について、女性と男性両方の観点から注目し、
思考を深めました。

”イギリスでは、20歳から49歳男性の最大の死因は、自殺なのです。
交通事故、ガン、そして冠状動脈心疾患を上回っています。 男の成功という歪んだ意識によって、
男性が傷つきやすく、不安定になっていくのを見てきました。男性も、平等の恩恵を受けているわけではないのです。”

”男性も女性も、繊細でいられる自由、強くいられる自由があるべきです。
今こそ、対立した二つの考えではなく、広範囲な視点で性別を捉える時です。”

参考:国連広報センター (UNIC Tokyo)『エマ・ワトソン UN Women 親善大使 国連でのスピーチ (日本語字幕)』2014年9月24日 [https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=jQbpLVI6DwE&feature=youtu.be&app=desktop

Spree Speaking

次に、自分で考えて意見を発信する場を設けました。

最近日本で問題となっている、
A. 電車の女性専用車両
B. 東京医科大学入試における女子生徒一律減点

上記2つのトピックスに関して、
①自分で考える、②班で意見を共有、③もう一度自分の中で整理、④クラスで共有
という順番でワークを行いました。

なぜ自分がそう思うのかをしっかりと考えた上で、他の人の意見や反対意見を聞き、
新たな視点を得た上でもう一度自分の中に落とし込むという流れで、思考をより深めました。
女性専用車両については設置に参加の声が大半であったため、反対する意見はどんなものか、
またそれを解消するためにはどのような対策・解決策があるかについて考えました。

電車全てを男性・女性専用と分けてしまうと家族やカップルはどうなるのだろう・・・など、
発想を自由に膨らませて議論を深めました。

目標設定&自由交流時間

3月に控える海外研修に向けて目標を立て、残り約4ヶ月でどのようなことができるか、
すべきことは何かということについて、大学生と一緒に考えました。

海外研修で成し遂げたいことを描いてその時自分がなっていたい状態を考え、
今の自分とのギャップを見つけた上で、その乖離を解決する策を考えました。

理想の自分で4ヶ月後にオーストラリアに行くために、コツコツと毎日できることから頑張っていこう!
と目標をたてている生徒のみなさんから、大学生も刺激をたくさんいただきました!

生徒さんから頂いた声

・自分で意見を発信をするのは苦手だけどしっかり言えてよかった。楽しかったし、しっかり考えられてよかった。
・自分以外の意見をきいて、さらに深く考えることができてよかったです!
・たくさんの人の意見や価値感の違いに驚いたり、そのようなことを学べてたのしかったです!
・SDGsの存在を知れて得した気がします。国内だけの問題以外も知れて良かったです。
・普段意識しないことについて考えられてよかったです。

ありがとうございました!

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